FMステレオ放送は、右信号と左信号を送信しています。右信号と左信号ともに同じ音量で送信するように無線設備規則で規定されています。登録点検の際も総合周波数特性のひとつとして左右信号のレベル差の計測を行います。送信機のメンテナンスを行う際は、放送を聴きながら行いますが、左右信号の状態は波形を表示して目で確認します。
説明
表紙画像の右上の波形が左右信号になります。左信号のレベルを下げたときの画像になります。(通常の放送は同じ波形が表示されます)下変調にFMStereoを指定するとこのような表示になります。ラジオ等はあらかじめ周波数がわかっていますが、スペクトラム表示をもとに信号を探すこともできそうです。
用意するもの
- パソコン(Windowsでも、Macでも、Linuxでもよい)
- RTL-SDR ドングル+アンテナ
- USBケーブル(適宜)
ちなみに、実際にインストールしたパソコンのスペック等は次の通りでした。
- Windows10 x64 Laptop
- Intel Celeron 1.10GHz
- RAM 8.00GB
- ディスク容量 少なくとも600MB必要
RTL-SDRドングルは、NooElecを使いました。
PhotosSDRをパソコンにインストール
PhotosSDRにバンドルされているCubicSDRをセットアップします。
まとめ
登録点検等の規定値チェックの場合は、スペアナやオーディオアナライザを使いますが、日々のメンテナンスはこれで十分と思います。
パソコンはあっても、ラジオがなくても、SDRを使ってリスナーになれます。パソコンやスマホでは、インターネットサイマル放送で番組の視聴はできますが、アンテナと周波数をチューニングしたい方にはおすすめです。